社長の思いつ記 2023.1
あけましておめでとうございます。旧年中は格別のご愛顧を賜り誠にありがとうございました。
時間のスピード感は年令に比例すると言いますから(15歳の私と比べたら、ほぼ4倍速!)、あっという間の1年は仕方ないとして、問題は「何を残したか」です。
限られた時間が減っていくのですから、私は使った時間が残された時間をより濃密で豊かにするように時間を使いたいと思っています。一番は、良い習慣を身につけたり、続けたりすることだと思いますが、年初めはそんな目標づくりの絶好の機会です。いきなり出鼻をくじく数字ですが、米STATISTICS BRAIN社の研究によると、年始に掲げた目標を達成できる人は、8%しかいなかったそうです。別の調査では「そもそも目標を覚えていない人」は42%もいました。これは、目標を達成するのが難しいというより、本気で目標を立てなかったと考えることもできます。
私は「英語のTOEICスコアを○○にする」と目標を決め、後戻りできないように定期的に届く教材を買って始めたことが数回あります。恥ずかしながら、最後まで続いたことは一度もありません!理由を考えてみると、「仕事で 役に立ちそう」くらいには思っていましたが、一番は「英語ができる=すごい人」と思われたかっただけで、人生における目標の中に、「それでどうなりたいか」の答えはありませんでした。知識を習得したり、能力を高めることの出口(何のために?)が決まっていないと、挫折しようが目標を忘れようが何も困りません。
これが自分の人生の目標から逆算された、「今年はこれを残す」なら話は変わります。当社では「7つの習慣」という研修を続けていますが、内容は「どうすれば良いかの原則があるので、原則に照らして、良い習慣を身につけよう!」というものです。その中に、「自分で人生のリーダーシップを発揮する原則」がありますが、これは「自分の人生の目標を定めること」です。社員さんに人生の目標(使命)について聴いてみると、「幸せになること」で皆の意見は一致しますが、「どうなれば幸せか?」には、常識的に思い浮かぶ「健康」や「家庭円満」以外に具体的に考えたことがないという答えがほとんどでした。
当社を指導いただく先生からは、まず、「自分がどうなりたいか(人生の目標)」を決めること。次に自分の癖を知ることの重要性を教えていただきました。せっかく人生の目標を決めても、その人の人生は、その人の癖でできていきます。癖というくらいですから、簡単に矯正はできないかも知れませんが、自分の癖として自覚できれば、それを良い習慣によって変えていくか、癖が出そうなときには、予め準備をして、癖で動かないように努力をすればいいと思います。私も社員さんも、そのような人生の目標に繋がる、普段の習慣づくりや癖に邪魔されない準備の行動を、今年の目標にすれば良いと思います。
私は自由に生きる幸せを感じていたいと思っていますが、それは勝手気ままに生きる自由とは異なるものです。「liberty」に「自由」の訳語を当てたのは福沢諭吉だそうです。元となったのは仏教用語で、「どんなできごとにも流されない、「心が解放」されている(悟りある)状態」の自由性を意図していると私は解釈しました。
辛くても、苦しくても、嫌だなと思うことでも、目的に照らして自分の行動をコントロールできたら、なんて自由だろうと思います。私の今年の目標は、そんな自由に向かって定めてみました。完全を目指さず、小さく始めて、何度でもやり直して進む。あきらめない私、当社であるように本年も努力致します。
皆様の2023年が、多くの夢の実現とご健康でかけがえのない年となりますことを心よりお祈りしています。
プラスデコ代表 原田 学