銀河鉄道 スターリンクトレイン

お役立ち&雑学

宇宙飛行士の野口さんが搭乗予定の民間宇宙船1号機の打ち上げが、今年10月下旬と公表されました。この宇宙船を作っているアメリカの民間企業スペースⅩは、約12,000基の人工衛星を打ち上げ、全世界の人々が地球のどこにいても高速ブロードバンドを利用できる「スターリンク」計画を進めています。衛星はわずか227kg。今年8月までに599基が打ち上げられ、高度540〜570kmの低軌道を周回、約4~5年後に大気圏に落ち焼却されます。

このサービスで私達は新しい利便性を得る一方、「光害」が懸念されています。実際、衛星打ち上げ後数日は、連なる光が銀河鉄道のように移動する様子を肉眼でも観測でき、天文学者や天体ファンからは憂える声が。
今後は、光反射対策を施した衛星を毎月打ち上げ予定です。星空を上がっていく人工衛星“スターリンクトレイン“だけみれば、エンタメ性がありワクワクします。しかし、どんな奥地に行っても見える衛星の光。科学の進歩はなんらかの犠牲を強いていくものですね。

 

スターリンク計画

(画像:Newsweek日本版より)スターリンク計画のイメージ
地球の周りに衛星の網ができるイメージ スターリンク他2社の衛星も加わり複層化する予定