ジブリ立体建物展へ行ってきました!

公開日:2015/03/30(月) 更新日:2018/07/20(金) ひとりごと

 

皆さん、こんにちは。

先日、江戸東京博物館で開催していた「ジブリ立体建物展」へ行ってきました(会期は終了しています)。館内は大勢の人でにぎわい、特にお子様連れが多かったです。

この展覧会ではジブリの出発点となった『風の谷のナウシカ』から、最新作『思い出のマーニー』まで、作品に登場する建造物を立体模型で表現し、その設計の源に触れています。

 

私が特に驚いたのは、『千と千尋の神隠し』に登場する「油屋」です。

 

    

 

 これは「擬洋風建築」と呼ばれ、明治時代に日本の大工さんたちが作った洋風建築です。『千と千尋~』における「油屋」は神様の銭湯として、あるいは宿泊施設として活躍します。

私が気づいたのは、お客様を出迎える表側や、その両側面の壁には配線や配管が一切通っていないということです。模型展示でその様子を見たとき、とても驚きました。お客様から見えるようなところに、設備機器の管類を配すわけにはいきません。すべて裏側に集約されていますので、裏側の壁は多くの配線や配管で埋め尽くされていました(館内は撮影禁止のため、画像がありません・・・すみません)。

宮崎さんは建物を書く際には建物のことだけを考えて書くのではなく、そこで過ごす人のことを考えていることがよく分かります。

 また、宮崎さんが建築物を想像するとき、その建物の半径3メートル以内のことから発想を始めるといいます。その建物の周りの景観を損なわないようにしつつ、建物で暮らす(あるいは時間を過ごす)人々がどのくらいいるか、どのように過ごすかを想定するそうです。建物を構想するとき、建物の構造のことだけを考えるのでは、永らく人に愛されないものになってしまうかもしれませんね。

ジブリの建築は人(ここでは物語のキャラクタという意味)と建築の結びつきが強く、そのため独特な形状になっていることがほとんどです。それをきちんと捉えているからこそ、ジブリが世界中から愛されているのかもしれません。

 

◆◆◆ プラスデコ 田原 ◆◆◆

 

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