炭焼きおやき
伊那地方にはない”灰焼きおやき”を求めて生坂村へ。
『勝家』は狭い道沿いの集落の中にあり、タタミ1畳より大きいと思われる大きな焼き台があり数人で作っていました。来店するお客さんや予約電話がひっきりなし。
初めて見る灰の中に埋まる大きなおやきに目がクギづけ!かわいらしくも見えます。灰が十分暖ったまれば30分で焼きあがるそうです。
小豆、なす、辛なす、野菜ミックスの4種類を購入。香ばしい香りが車内に充満!
『わらく』への道は狭く、電柱看板はあるものの店の場所が?電話で聞きやっと到着。(あとで生坂村役場へ通じる道路から見たら生坂ダム湖の対岸に店が見えました。)
店内は広く焼肉ができるようセットされたテーブルがあり、おやきはその一角の厨房でおばあさんが1人で焼いていました。もうすぐ90歳とのことで、店で食べて行く人へのお茶出し、電話対応、お勘定等一人で耳は少し遠いけれどテキパキとこなしていました。
8月上旬テレビ出演をされたそうです。
手早く生地に味噌を塗り具を包み形を整え、鉄板で表面を乾かす程度に焼き、灰の中でじっくり焼きます。
合間に、お客さんの注文聞いておやきを灰の中から掘り出し、奥のほうで包装します。
厨房に立つという事は結構大変だと思いますが、すごいお元気で、定休日以外は毎日焼いているそうです。今日は30個の予約が入って忙しそうでした。
常連の方が「夜は、おいしいジンギスカン食べられるよ!」と教えてくださいました。
おやきは店内でも食べられますが、近くの水鳥公園の東屋でいただきました。
大きくずっしり 感のあるおやき(私の手は男性並みに大きいです。)『わらく』のおやきは1種類(野菜ミックス)
左側、灰付きのが『わらく』、かついえの焼印があるのが『勝家』のおやき。
(『勝家』のおやきは、茶紙袋に入れてくれます。写真撮影時新聞に乗せただけ。)
皮がしっかりしていてボリュームがあるので1個半でお腹いっぱい!噛むほどに味が出る香ばしい皮と味噌味の野菜から出る甘さがなんともおいいしい。小豆はねっとりした餡で皮とあいまって絶妙なおいしさ。季節によって具が変わるようなのでまた訪れたいと思いました。
また、『わらく』のおやきがいつまでも食べられることを望みます。
この山の中や民家の中にある”灰焼きおやき”屋さんへの道って、四国香川のうどんやさんへの道と同じ雰囲気があります。10年ほど前、香川県金刀比羅宮近郊の『やまうちうどん』へ行った時も、看板があるけどこんな山道上って行って本当に、うどん屋さんあるんだろうかという感じでした。
そんな環境、空気感もおいしさを倍増させているんでしょうね。
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