茅野美術館の庭で、今年3月まで公開展示が行われている
藤森照信氏設計の ~空飛ぶ泥舟~ を見学してきました。
昨年夏「諏訪の記憶とフジモリ展」に合わせて造られた空中に浮かぶ茶室。
建築雑誌に何度も紹介されていたのに、近場ではないと思い込み記事を読まずにいたので
昨年中は、見に行くこともなくスルーしてました。
コンフォルト2011.2月号にて、左官特集にて改めて紹介されており、場所は茅野市。
「なんだ近いじゃん!」ということで行ってきましたよ!
予約時間より早めに~空飛ぶ泥舟~下に到着。
雑誌の紹介写真は、空中に浮かんでいたのでどうやって入るのか?
はしご? 縄ばしご? と想像しながら行きましたが、
はしごがかかっていました!
冬季のため、予約客が少ないようで予定時間より早めに中へ入れてもらいました。
「はしごは外れないから大丈夫!一人ずつ入って!」とスタッフの方。
茶室のにじり口のような入口は狭く、気をつけないと腰と頭が擦れるorぶつかります。
中には先客がいて、説明係りの方と会話中。
中は、お米型のテーブルがあり、6、7人は座れる感じ。
奥に炉があり、火を焚いた形跡も。
ワイヤー吊なので、かすかに揺れますが酔ってしまうほどではない。
(人が出入りする時は、多少揺れますが風が吹いても大丈夫。)
この空飛ぶ泥舟、重さ600kg、天井高2mほどで立つこともできます。
制作は茅野市の子供たちや大人の素人さんたちがインパクトドライバー(ネジを打ち込む大工道具)を使って造ったとのこと。(大事な部分はプロの職人さん制作)
底の漆喰や土塗り部分、屋根の銅版葺きもワークショップで造ったそうです。
炉の部分もワークショップで針金を芯に漆喰を塗り重ね、仕上げは藤森氏がしたそう。
夏季は見学者が多く、中に入ったらすぐ出なければならないほどの混雑だったようですが、今の時期は座ってゆっくりお話を聞く事ができラッキー!!
しばらくすると、スタッフの方が木材とガスバーナーを持ち込み炉で火を焚き始めました。煙は上手い具合に煙突に抜けていき、煙たくなく暖を取る事が?(角木材が太すぎてあまり燃えなかったですが・・・。)できました。
しかしながら床は漆喰塗り、足が冷えてきたところで、空中茶室を後にしました。
美術館の前を通れば茶室が浮かんでいるのが見られますが、公開展示は3月まで。
3月以降は、高過庵がある地区に移設され、公開しないらしいです。
入りたい方、今のうちです!
??? プラスデコ 赤須 ???