夏野菜を食べると良いわけ
実は、食べ物にはビタミンやミネラルなどの栄養学的な側面だけではなく、「陽と陰」という大きな捉え方があります。言ってみれば栄養学が近代西洋科学的な考え方であるのに対して、昔からの東洋思想的な考え方ですね。どんなものにも陽と陰、つまりプラスとマイナスがあります。光があれば陰がある。表があれば裏がある。男がいれば女がいる。ルーク・スカイウォーカーがいればダースベイダーがいる。食べ物も同じで「陽性の食べ物」と「陰性の食べ物」があるんです。簡単に言うと陽性の食べ物は体を温める働きがあり、陰性の食べ物は体を冷やす働きがあります。
ところで、この食べ物・とくに野菜や果物の「陰陽」ってとても良くできていて自然の不思議を感じてしまいます。というのは、一般的に北方で取れるものや冬に取れるものは陽性、南方で取れるものや夏に取れるものが陰性であることが多いんです。つまり寒い地方や時期の野菜・果物は体を温め暑い地方や時期の野菜・果物は体を冷やすんですね。
良くできていると思いませんか?
ナスが体を冷やすのは夏野菜で陰性だからです。他にトマトやキュウリ、バナナ、メロン、スイカ、などがあります。野菜以外では水、酢、牛乳、ビール、ウィスキー、ジュース、化学調味料、化学薬品などが陰性です。逆に陽性の野菜にはゴボウやニンジン、生姜、ヤマイモ、かぼちゃなどがあります。野菜以外では味噌、醤油、日本酒、赤ワインなど。
すべてが当てはまるわけではありませんが、ごく大まかに「柔らかい、水っぽい、青、白、緑色のものは陰性、硬い、赤、黒、橙、黄色のものは陽性」と分けられるようです。面白いのは牛乳(白)は陰性ですが加工してチーズ(黄)にすると陽性になるんだとか。
人間の体質にも陰と陽があります。男性と女性では男性は陽が強く女性は陰が強い傾向がありますが、もちろん陰性の男性や陽性の女性もいます。
陰性の人の特徴としては「長身、細身、低血圧、貧血、冷え性、体力が無い、朝弱い」などがあって気をつけなければいけない病気として「胃炎、潰瘍、胃がん、アレルギー、リウマチ、頭痛や耳鳴りなどの不定愁訴」など。
陽性の人の特徴は「ガッチリ、暑がり、血圧高め、活発、陽気、食欲旺盛」などがあって気を付けなければいけない病気は「高血圧、脳卒中、心筋梗塞、肺がん・大腸がん、糖尿、通風」など。
陰陽という観点で健康というものを捉えると、一番いいのは中性、つまりバランスの取れた状態です。中性の体質にするには「陰性の人は陽性の食べ物を、陽性の人は陰性の食べ物を摂る」ことが大事ということなので、特に「私は陽性かな」と思ったら夏野菜や夏の果物を積極的に取りましょう。
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