5行(食)

2007/06/03(日) ひとりごと
写真のお寿司どちらがおいしそうに見えますか?
写真を撮った環境(部屋の照明など)が違うので、わかりにくいかもしれませんが、写真下のほうがおいしそうに見えませんか?
これは、緑・赤・黄・白・黒が入りバランスよく盛り付けられているからです。写真上は、全体に色のバランスが悪くお皿も白いのでおいしそうに見えません。写真上は、某東南アジア首都の地元の方が作った寿司、写真下は伊那市内スーパーの寿司です。

食材の色はジャンルごとに大別されています。
果物は赤や黄。葉野菜は緑。根野菜や穀類は白やベージュ。肉や魚は赤系や白系。海藻類は黒系。
食材の色分けは栄養価の分類に繋がっています。また、配色が美しいと食欲も喚起されます。そして料理だけでなく、それを盛り付ける器の色彩まで考えて盛り付けると一層の効果を生み出すのです。

これは中国の「地上の出来事はすべてこの5つの要素の作用と循環によって説明される」という陰陽五行説につながります。木・火・土・金・水に対応する色として青(緑)・赤・黄・白・黒。この5色が入っていればバランスがとれるとされています。
中国から日本に伝わった陰陽五行説ですが、日本で見事に食文化に取り入れられています。
コンビニのお弁当も、5色きちんと入れて作られているとのこと。おいしそうに見え買ってもらえるからだとか。写真のお寿司も、日本人が作ったからこそ、たとえスーパーのお寿司でもおいしそうにみえるのです。

こらから益々暑くなり食欲も衰えがちになりますが、涼しげな寒色系の器に盛り付けるだけでも雰囲気が変わり、食欲が増します。
皆さんも、ちょっと工夫してみませんか。              (プラスデコ 赤須)

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