建築で「まち」と「人」と「地域性」を考える

公開日:2014/11/06(木) 更新日:2014/11/08(土) ひとりごと

 

皆さん、こんにちは!

今日は11月3日まで長野市で行われていた信州大学工学部建築学科による『信州建築設計展』のお話から始めたいと思います。

 

 

 

信州大学工学部3年生と4年生による展示会で、テーマは『まちで設計を考える~大学における建築設計製図の現在~』でした。展示作品はいずれも、平成24年度以降に学生が制作した建築設計製図です。作品図面のパネル展示と模型を合わせて展示しており、いずれも「まち」と「人」と「地域性」を考えて制作されたものばかりでした。

 

特に面白いと思ったのは廃線を利用した図書館。

 

 

駅があったであろう線路の脇には図書館を設けます。借りた本を屋外でもゆっくりと読めるように広い間口の階段もあります。青空の下で気持ちよく読書が出来る、いいアイデアだと思います。

 

 

こうした、まちと建築を考える取り組みは現代の建築家の課題になっています。

来年の4月18日(土)から6月7日(日)まで松本市美術館『戦後日本住宅伝説―挑発する家・内省する家』展が行われます(リンク先は埼玉県立近代美術館のものです)。埼玉から全国に巡回している展覧会で、今は広島で開催中です。

画像をクリックすると拡大します。

※画像は埼玉県立近代美術館で行われたときのものです。

 

戦後の建築を考える場合、まちや地域との関係の中で考えていくことになります。生活スタイル、また、工法や建築資材も変化していく中、住宅をどうとらえて、どう表現していくか、都市化の進むなかで伝統を参照しつつ、モダンなスタイルを日本の都市の状況のもとにどう追求していくかなど、建築家の戦後の住空間への試みを感じさせる展覧会になっています。今や日本を代表する建築家である安藤忠雄をはじめ、16人の建築家による『住宅』の模型や図面が展示されています。展覧会は工夫がいっぱいあります。例えば、建築図面を1/1スケールの大きさに拡大したものが床に敷いてあるもの。こうした工夫は、図面のなかに自分がいるような錯覚を思い起こさせてくれます。美術館ならではの工夫がいっぱいですので、ぜひ皆さん行ってみてくださいね。

 

 

◆◆◆ プラスデコ 田原 ◆◆◆

 

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