私のお爺さんの家は10年ほど前にお風呂のリフォームをしたそうで、近所の大工さんにやってもらったぜと、いまだに話を聞きます。
おそらく築60年以上になるその家は、その都度、家の劣化と文明の進化に合わせて修繕を重ねてきたのだと思います。
ユニットバスの時代になってからしばらくして、風呂好きの爺さんは寒々とした昔の狭い浴槽から、明るく心地よい浴室を手に入れました。
内装は古い脱衣場がそのままで、ここもやっとけばよかったとよく聞きます。新しくなったお風呂は古い住宅に似つかわしくないほど、いまだ綺麗なまま。
うってかわって、体のでかい大工さんがほとんど一人でやっていったという外装の仕上がりは、ポリ管が暴れまわり、シーリングも荒波を打っています。
しかしながら、アクセントでいれた窯業系のサイディングと、「こんなんでいいんだよ」という爺さんの満足気な表情がいい味を出していると感じます。
ある日の私。お風呂の外壁の仕上がりを検討していたらこのことを思い出し、参考になればと外から覗きに行ってみました。
部分的に“リフォームした感”が出てしまいますが、それもまた良い味つけ。
水まわりは北側の人目につきにくいところに設計されることが多いですが、歴史のあるお家こそ大胆なアクセントを入れてみるのも面白いかと思います。
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